溶射のシンコーメタリコン
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高度化技術への取り組み(サポイン)
サポイン成果発表(日本溶射学会全国講演大会)
当社では、溶射施工メーカーとして最先端の溶射技術への取り組みを行なっております。 お客様からの多様なニーズに対応するべく、日々、研究開発を行なっており、案件によっては、お客様・大学(研究機関)・経済産業局と連携をとり、研究開発を進めているものもあります。
お客様との秘密保持契約があり、具体的な内容を公開することはできませんが、下記のような取り組みも行なっています。
戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)による研究開発
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①『大容量プラズマ溶射装置における溶射皮膜の研究開発』 2009年7月21日採択
【研究概要】
ガスタービンなどの品質向上や長寿命化を目的とし、プラズマ溶射法によるアブレイダブル溶射皮膜が採用されている。アブレイダブル溶射皮膜の要求特性は膜厚が厚く溶射加工面積が大きいのが特徴であるために、溶射加工時間が長く短納期での対応が困難である。このため溶射加工の高速化・生産性の向上が課題であった。本研究開発では、生産性向上のため大容量プラズマ溶射装置におけるアブレイダブル溶射皮膜の研究開発を行う。【進捗状況】
研究開発の目標である皮膜性能・高生産性・低コストを達成し製品化に成功しました。高温環境下で用いられる大面積の部位へのセラミック溶射施工として事業化実施中です。
②『液晶製造装置へのWCサーメット溶射の研究開発』 2009年8月31日採択
【研究概要】
現在、半導体・液晶製造装置用フィルムロールの製品性能の向上・長寿命化を目的として皮膜の平滑性及び耐摩耗性の向上が川下製造業者からの強いニーズとなっている。本件は、従来よりも低温高速仕様の新しい溶射方法により、皮膜表面の平滑性に優れるち密で且つ、高硬度な(耐摩耗性)皮膜を形成させる表面改質技術を研究開発するものである。【進捗状況】
新技術を用いた装置を用い、従来にないWCサーメット皮膜の形成に成功しておりますが、コスト面での改善を目指して補完研究を継続中です。派生技術として金属系材料に関しても新しい皮膜の形成に成功し、こちらはお客様評価用サンプルの提出が可能です。
③『高温環境下における高機能溶射皮膜の研究開発』 2010年12月17日採択
【研究概要】
現在、液晶ディスプレイ・太陽電池及び電気自動車(リチウムイオン電池)の各分野の原料粉末の撹拌機内面へ異物の混入防止及び長寿命化を目的に溶射施工が施されているが、更なる性能の向上及びコストダウンを目的として、より高温環境下での稼働が川下製造業者からのニーズになっている。本件は新技術となる新たな溶射材料を開発し高温環境下での耐摩耗性に優れた溶射皮膜を形成させる表面改質技術を研究開発するものである。【進捗状況】
高温環境下においても高い耐摩耗性を持つ高機能溶射皮膜の開発に成功し研究開発の目標を達成しております。更なる生産性の向上や低コスト化に向けて補完研究を実施しております。
④『太陽電池材料の製造における高硬度化・ち密化を実現したボロンカーバイド(B4C)溶射皮膜の研究開発』
【採択日】2014年7月28日
【研究概要】
太陽電池及び二次電池の製造に関する電池粉末材料の粉砕・撹拌工程では、短時間に大量の粉末材料を均一に微細化することが求められており、その結果、川下製造業者から粉砕・撹拌装置の内面に更なる耐摩耗性の向上が要求されている。本件は新たな溶射材料及び溶射法の開発を行い、それらを組み合わせて、従来技術を凌駕した革新的な高硬度化・ち密化を実現した溶射皮膜を研究開発するものである。【進捗状況】
電池材料粉末の撹拌装置分野にて川下製造業者のニーズを満たす高硬度化及びち密化を実現した溶射皮膜を開発し、拡販活動を進めています。
更に施工コストの低減を目指し、補完研究を実施しております。
⑤計画名:『リチウムイオン電池セパレータフィルム製造装置における“低摩擦係数溶射皮膜”の研究開発』
【採択日】2015年7月30日
【研究概要】
リチウムイオン電池に内蔵されているリチウムイオン電池セパレータフィルムの製造工程では、更なる生産性の向上及び低コスト化を目的をとして、川下製造業者からは従来技術よりも摩擦係数を低減し且つ優れた表面平滑性を有する新たな表面改質技術が求められている。本件はこの川下製造業者のニーズに適合した従来技術にはない革新的な溶射皮膜を研究開発し、川下製造業者のニーズに応えるものである。【進捗状況】
本研究開発にて施した”低摩擦係数溶射皮膜”ロールを試作開発し、川下製造業者にて評価試験を実施し、高評価を得ております。
現在、具体的な事業化に向けての川下製造業者との調整及び拡販活動を進めています。
⑥計画名:『火力発電装置の長寿命化実現に向けた新溶射システム・材料の研究開発』
【採択日】2017年7月28日
【研究概要】
火力発電所内に用いられるケーシングライナーへの溶射施工において、川下製造業者から、更なる長寿命化(耐摩耗性・耐食性の向上)及び低コスト化が強く求められている。そこで本件は新たな溶射システム・材料の研究開発を行い、革新的な溶射皮膜を研究開発することにより、川下製造業者のニーズに応えるものである。【進捗状況】
現在、川下製造業者からのニーズを満たすため、新たな溶射システムの開発を進めています。