防食溶射(JIS H8300)の特性
大きな構造物にも溶射が可能で、基材の熱による変形や変質もなく、溶射方法が簡単で移動設備があれば建設現場、又は補修現場において溶射を施工することができます。皮膜自体が耐食性を持つとともに、素地を電気化学的に防食する性質をもつ溶射加工です。
溶射材料には亜鉛、アルミニウム、亜鉛・アルミニウム合金、アルミニウム・マグネシウム合金があります。

最小皮膜厚さの指定範囲は、二重線及び破線の範囲とする。ただし、破線の範囲については受渡当事者間の協定による。
受渡当事者間の協定によって最小皮膜厚さを指定する場合、皮膜暑さの均一性を確保するための溶射の方法、封孔剤の使用、試験方法及び中間値の指定については取り決めることができる。
※亜鉛溶射皮膜はpH6.5以下及びpH12.5以上の水及び水溶液と50℃以上の液温に対しては使用しないことが望ましい。
※アルミニウム溶射皮膜はpH4以下及びpH8.5以上の水中では使用しないことが望ましい。
溶射JIS・ISO
JIS H8300:2011 | 亜鉛、アルミニウム及びそれらの合金溶射 |
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ISO 2063:2005 | Thermal spraying - Metallic and other inorganic coatings - Zinc,aluminium and their alloys |